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旋回進入

旋回進入

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ACS/PTS・オペレーション分野 FAA 計器飛行証明ー飛行機
計器進入の手順
該当する資格 計器飛行証明, CFII

基礎知識

このレッスンでは操縦士がはCircling Approach(旋回進入)を理解し実行するにあたり、その各要素を紹介します。旋回進入路は、最終進入路が着陸滑走路の延長線上に沿わない場合や、FAF(Final Approach Fix)から滑走路に到達するために急降下勾配が必要な場合に設計されます。空港の中には、特定の滑走路ではなく空港に向かう方法がある。空港を視認した後は、管制塔の指示に従って(または、Uncontrolled Airspace - 非制御空域の他トラフィックに基づいて)着陸滑走路に進路をとる責任があります。旋回進入が必要となりうる他の状況は、低視程と風向きが異なる滑走路(RWY21LのILSにもかかわらず風向きは北西。この場合、ILSに沿ってRWY21Lまで飛行し、RWY03Rに着陸するため旋回しなければならない)、またはFAFから急降下勾配である場合(通常の降下速度では滑走路に到達せず、通常の着陸を完了させるには旋回しなければならない)。

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全般

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  • 直線着陸を持たないアプローチの各最小条件値は、アプローチのタイプに続いて文字(アルファベット)で識別される
    • このアプローチについて、空港で最初に接地されたものから、Aという文字で表示される
      • 必要に応じてアルファベット順に文字が続く(つまり以降はB,C、D…Z)
  • 旋回進入は、通常、次の理由で設定される
    • 滑走路中心線との最終進入コースのアラインメントが30度を超える
    • FAFからTCHへの下降勾配が400FPNMより大きい
  • 旋回の最小値は、着陸操作のため空港周囲を旋回、または直線着陸の最小値が指定されていない場合に適用される
    • 旋回の最小値は、旋回領域で最低300’の障害物へのクリアランスを確保している
  • 旋回は、低高度、低空速、及び限界気象条件での操縦が必要な場合がある
  • 良好な判断を行い、航空機の能力に関する深い知識を持ち、正確な旋回飛行を行う航空機の性能を十分に理解し、天候、空港独自の設計、航空機の位置、高度、飛行速度を考慮しなければならない

Circling Approachの手順選択

  • ATC(Air Traffic Control:航空交通管制)によってCircling Approachが割り当てられている場合(例:VOR-A)、対応するチャートを選択すること
  • もし別の滑走路に旋回着陸するクリアランスを受けた場合は、そのアプローチに適したグラフを使用すること
    • しかしその場合であっても、降下時には直線着陸の最小値ではなく、Circling Approachの最小値を使用すること
      • 空港施設が見えたら、着陸に適切な滑走路へ円を描いて向かうこと

ATCからの助言、クリアランス、制限への準拠

  • ATCからのクリアランス、制限等を遵守すること
    • 通常、クリアランスが安全でないと思われる場合は、ATCに問い合わせるか、「Unable(不可)」と答える

Circling Approachの最低要求値&IAP チャート

  • 直線進入の最小値ではなく、適切な旋回進入の最小値を使用すること

Circling Approachのルール

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  • 天候が許す限り、TP(Traffic Pattern)のベース、またはダウンウインドへの最短経路に沿って飛ぶこと
    • 空港上空や他の滑走路上空を通過することに制限はない
  • VFR条件下や他の航空機が空港に進入中の場合、Circling Approachが行われる可能性がある
    • 着陸時には、標準の左旋回または管制塔から受けた特定の指示を考慮する必要がある
    • ただし、IFRトラフィックはVFRトラフィック対してRight awayの優先順位を持たない
  • 管制塔のない非制御空港である場合 - 可能であれば、空港上空を通過し、風向風速計や周囲のトラフィックを確認するのが良い方法である

公示されているCircling Approachにおける視程&MDA(Minimum Descent Altitude)より高い位置での飛行

  • Circling Approachは、目的の着陸滑走路との視界に入る位置を維持する
    • 視界から外れた場合は、進入復行の手順を必ず開始すること
      • Circling Approachから進入復行の際、最初の旋回着陸滑走路に向かうべきである
      • 飛行機がコースに再び乗ったら、公開されているアプローチに則り機体を飛ばす必要がある
  • 着陸の最終降下を行う位置に来るまで、Circling Approach Procedureに定められた最小値以上を飛行すること
    • 通常の降下速度と通常操縦により着陸ができる位置にくるまで、最小値またはそれよりも高い高度に留まる
    • 最小値は、操縦士が飛行できる最も低い高度のことであり、もし許されるならば、VFRに基づく飛行高度に近いと良い

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Circling Approach空域の保護

  • 公開されたCircling Approachの最小値は、適切な領域で障害物のクリアランスを確保している 

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航空機のカテゴリーに依る

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完成の基準

  • 操縦士は、着陸に対してCircling Approachを行ったり、進入復行を行ったりすることができる

よくある間違い

  • アプローチチャート上のCircling Approachに関する基本的な知識を持っていない
  • Circling Approachの操作中に、公開されたMDAと視程基準に準拠しなかった
  • Circling Approachの操作から着陸操作への移行中、操縦技術が不適切であった

成功のポイント

以下の項目をレビューすること

  • 航空機の操縦能力を考慮した適切な旋回アプローチの選択について
  • 選択した計器進入図上のCircling Approachに要求される最小値について
  • ATCからの支援、クリアランス指示、および/または制限への準拠について
  • 公開された視程基準を超えないCircling Approachパターンを飛ばすことの重要性のついて
  • 通常の着陸に降下する位置までCircling Approach用のMDAより高い高度を維持すること
  • Circling Approachの際にはMDAと視程基準に従うことの重要性を指摘する

参考資料

  • 14CFRPART 91
  • FAA-H-8083-9
  • FAA-H-8083-15
  • AIM
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