計器と機器の点検
基礎知識
このレッスンでは、計器飛行前に行うべき計器類の点検について紹介します。飛行中に計器の動作不良を発見してからでは遅く、正しい知識に基づいて点検を行い、もし異常があれば記録を取ることが重要です。
全般
- 計器のみを頼りに操縦する、いかなるフライトにおいて、計器類の飛行前点検を行うことは極めて重要である
- すべての計器とその電源が正しく動作しているかを確認する
計器類の点検
- TC(Turn Coordinator:旋回釣合計)
- 計器内の小型模型飛行機は実機旋回方向に対応し、管内のBall(ガラス球)は反対方向に対応しているか否か
- HI(Heading Indicator:機首方位計)/MC(Magnetic Compass:方位磁針)
- 動きが連動しているか否か
- AI(Attitude Indicator:姿勢指示器)
- 水平線にて安定しているか否か(プライマリおよびバックアップAI)
- ASI(Air Speed Indicator:対気速度計)
- 何の速度も表示されていない
- ALT(Altimeter:高度計)
- 空港地上高から75’以内の高度を示している
動作不良計器の紙媒体による記録
- 他の操縦士/スタッフに警告を発し、再び飛行する前にそれら計器の変更を行う
- 再び飛行する前に、運航上の問題が発生した場合に備えること
- 他の誰かが飛行中に計器トラブルに見舞われないようにする
完成基準
- 操縦士が点検中、各計器の仕組みと動作を理解した上でイレギュラーに対応することができる。
成功のポイント
- 肝心な点は、これが飛行中に発生しないよう、地上の点検時に異常のサインを見つけ出し動作不良の計器を特定すること
- それらを記録に残すことは、自信の身を守るほかに、別の操縦士の生命を守ることにもなる
参考資料
- AFM
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